「無口な部下の状況や課題をもっと把握したい。」
「普段、接する機会の少ない部下の成長を促進させたい。」
・部下の課題把握と成長促進に定期的な個人面談が効果的と聞いたけど、具体的にどんな風に進めていいか分からない。
・社内でも個人面談を実施している管理職は少ない上に、その方法も各管理職に任されているので基本モデルがない。
・上司に相談したが、私のイメージする個人面談と違っている。
女性管理職の受講生さんからこのようなご相談を受けました。
あなたも同じような悩みを抱えていませんか。
Contents
女性管理職が知っておきたい部下の成長が促進する個人面談《成功の鍵》とは!?
こんにちは。
驚くほど職場が楽しくなる!
自己表現トレーニング協会の浦野いずみです。
今日は数ある個人面談の方法の中でも
特に女性管理職が個人面談を成功させるあたり最も重要な鍵をお伝えします。。
これなくしては、個人面談が機能しないといっても過言ではありません。
それは部下と個人面談を行う前に、部下に「個人面談に対する心の準備」をしてもらうこと。
心の準備とは、「前提をつくる」ということです。
その方法は
【部下に事前に「定期的な個人面談」の目的を明示する】ことです。
部下に事前に「定期的な個人面談」の目的を明示する
それではこれからなぜ部下に事前に目的を明示する必要があるのか。
また、どのように明示すると効果的かご紹介します。
なぜ「部下に事前に目的と明示する」必要があるのか?
もし、部下に目的が事前に明示がされていなかったとしたら
部下は
・.個人面談って何をするんだろう。何か指摘されるのかな。何を聞かれるのかな。
・人事考課に影響するのかな。評価が変わるのかな。
このように不安と緊張でいっぱいなる部下もいるでしょう。
緊張する中、心の準備もできていない状態で質問を受けてもうまく話せない部下もいます。
上司に良く評価されたいと、素直に話すより取り繕うことに注力する部下もいます。
・仕事が忙しいのに面倒だな。
と、不満いっぱいで面談に望む部下もいるでしょう。
「早く終わって欲しい」と思っている部下は、正直に話すことよりも早く終わることを目的に話すかもしれません。
このような状態でスタートしてしまうと、望むような成果は得られません。
面談をすることで部下のストレスが増え業務は滞り、部下の気持ちが離れてしまい逆効果になる可能性もあります。
このような理由から
女性管理職が部下との個人面談を効果的に実施するにあたり、部下には事前に目的を明示する必要があります。
部下の成長が促進する「定期的個人面談の目的」明示の仕方
この記事を読んでいる女性管理職のあなたは
部下と定期的に個人面談で対話するこで、部下の状況や悩み・課題を把握し、部下の問題解決力・主体的行動力、パフォーマンスを上げたいと考えているでしょう。
これがあなたの目的です。
これをストレートに伝えても、上司目線なので部下にはピンときません。
女性管理職であるあなたの都合で、面談を実施されているように受け取ってしまう部下がいるかもしれません。
そこであなたの目的を部下の目線に変えてみましょう。
部下はあなたと定期的に個人面談で対話することで、「どうなりますか。」「何が得られますか。」
たとえば
【今よりも仕事がスムーズに進んだり、課題が明確になったり、問題が解決できたり、ストレスが減ったり、仕事が面白くなったり、より一層成果が上がる。】
このような状態を得られるとしましょう。
部下目線にすると、上司のハードルは高いですね(^^;)
ですが、部下にとっては「このための面談である」ということを伝えることが大事です。
次のように「○○○という目的を叶えるために設けた場」と、伝えてみてもいいでしょう。
《例1》
「お互いに仕事がスムーズに進んだり、各自の課題が明確になったり、問題が解決できたり、ストレスが減ったり、仕事が面白くなったり、より一層成果があがる。そんな場にしたいと思っているの。」
加えて
「そのために私も全力で取り組むので、ぜひ協力して欲しい。」と、素直な気持ちを伝えてみてもよいでしょう。
「この協力して欲しい」という問いかけに対し、部下から「はい」と返事が返ってきたなら Good Job!
これで部下は、あなたに協力する心の準備も整います。
部下は
「上司と個人面談を行うことで、○○の状態が得られるんだ。」
「○○の状態を得るために、自分も協力しよう。」
このように「個人面談」に対して、肯定的に捉え前向きな気分になります。
あなたも、部下の目的を考えてみよう
あなたとの定期的な個人面談で「部下は何が得られるでしょうか。」考えてみましょう。
それがまさにあなたがしようとする定期個人面談の目的で、部下に伝えることです。
考える際の注意点-女性管理職にありがちな傾向-
個人の性格にもよりますが、得てして女性管理職は「自分の目的」と「部下の目的」を分けることが苦手な傾向にあります。
また目的や目標を部下に伝わるように言語化し、明言・明示することが苦手な傾向にあります。
《例2》
「お互い理解し合うことで仕事が進めやすくなり、私もサポートしやすくなるので定期的に個人面談をしたいの。」
このように伝えてしまいがちです。
部下が面談に取り組むことで、「何が得られるのか(部下の目的)」が明示されていません。
いかがですか。《例1》との違いをご理解いただけたでしょうか。
それでは、あらためて「部下に伝える」個人面談の目的を言語化してみましょう。
ワンポイントアドバイス-ネーミング-
部下との個人面談のネーミングも大事です。
部下の個人面談に対する「心の準備」に影響します。
「個人面談」よりも「個人ミーティング」と表現することをお勧めします。
「1on1(ワンオンワン)ミーティング」という表現もあります。
「面談」という言葉は
「面談する側」と「面談を受ける側」という印象が強く、パワーバランスの影響を受けやすい傾向があります。
パワーバランスの影響が大きいと、部下が緊張したり萎縮し構えてしまいます。
「ミーティング」と表現する方が「打ち合わせ」という印象があり、「面談」よりも部下がリラックスできるでしょう。
あなたが望む「定期個人面談の目的」を考えると、部下の心の壁は低い方がいいですね。
まとめ
1.部下に事前に「定期的な個人面談」の目的を明示する意図とは
部下が「否定的」に捉えがちな個人面談を「肯定的で前向きに」なものに捉えられるように変化を促す最も重要な鍵です。
2.「部下が得られるもの(部下の目的)」を考え、あなたの気持ちをしっかりと言葉で明示しましょう。
部下から賛同を得られれば、もう8割は成功したと言えます!
次にすることは「進め方」や「ルール」の事前説明です。これも心の準備に影響します。
いかがでしたか。
最初はあなたも部下も戸惑うことが多いかもしれませんが、個人面談は部下との共同作業!
部下も成長しますが、何より女性管理職であるあなたが最も学びが多く、あなたの「部下の育成力」が促進します。
部下と共にに自分の成長も楽しんでくださいね^^
あなたの思いや魅力が、必要な人へ大切な人へ届けたい人へ届きますように。
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