その3-上手く伝えようと考える
クライアントさんからのご相談でよくあるパターンをご紹介します。
クライアントさんは最初、悩んでいる対人関係のご説明を私にしてくださいます。
次に、それに対して今自分がどのような気持ちを抱えているか、
或いは、その時どのように感じたのかをご説明くださいます。
そうして、クライアントさんは最後に
「相手にどう伝えたらいいでしょうか?」と質問されたり
「上手く伝えたいけど、どう言っていいか分からないんです」と言われたりします。
ハイ!私が提案する回答は、
『今、私にお話し下さったことをそのまま伝えてみてはいかがですか?』
このパターン、結構多いのです。
こんにちは。コミュニケーショントレーナーの浦野いずみです(*^▽^*)
どう言ったら相手は、納得してくれるだろうか?
どうしたら相手に伝わるだろうか?
上手く伝えたい!
ここにばかり思考が向いているとき、それは相手に気を取られている状態です。
相手の気持ちや思考、意見を優先させ過ぎている状態とも言えます。
相手が不快にならないように。
相手が快く承諾してくれるように。
相手に嫌われないように。など
このような状態で考えた伝え方は、自分の気持ちがおろそかになっていることが多いのです。
自分の素直な心情というより、相手を優先した「取り繕うような表現」になりがちで、
結果的に相手に伝わらないことが多いのです。
それなりに伝わったとしても、どこか自分が不消化でモヤモヤ感を感じたり、
中途半端な伝わり方によって、のちのち相手との行き違いが発生し問題が出てきたりします。
相手に配慮して自己表現することは大切ですが、
一番重要なのは自分の気持ちや意見を素直に正直に表現すること。
・迷ってる
・困ってる
・不安
「だから今、自分でもどうしていいか分からないの。」
「一緒に考えてほしいの。」
「私は、〇○したいって思っているけど、あなたがどう思うか心配でなかなか言い出せなかったの。」
こんな気持ちや意見でもいいのです。
どう伝えようか?という思考の前に
私は、どんな気持ちだろうか。何を感じているだろうか。どうしたいのだろう。
「私を感じること」に集中してみましょう。
一つの出来事に対し、一つの感情とは限りません。
いくつもの感情があるかもしれません。
例えば、
夫が他の女性と素敵なレストランで楽しく食事をしていたことが分かって腹が立った!
・私が外食しようって誘っても、最近全然一緒に行かなかったくせに。
・夫が女性と楽しく食事してる時、私は姑の介護で大変だったのに。
こんな独り言が心の中にあったとしたら
この独り言にくっついている気持ちはどんな気持ちなんだろう?
って、よ~く心に耳を傾けてみましょう。
「腹が立った」の前に、
「悲しい」「寂しい」「孤独」「不安」というな感情を抱いていることが多いのです。
自己表現は、自分を表現すること。
つまり、自分を知ることがスタートなのです(‘-^*)/
あなたの想いや魅力が、大切な人へ届きますように(^^)
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