・丁寧に指導しているつもりなのに、些細なことで度々質問してくる部下
・主体的に考えて仕事に取り組んで欲しいのに、指示待ち傾向にある部下
どうしたらもっと成長してくれるのだろう。
女性管理職の方からようなご相談を受けることがあります。
あなたも初めて管理職になってこのような部下に悩んでいるなら
しっかり部下を育てようと意気込むあまり、女性管理職特有のある力を発揮し過ぎているのかもしれません。
実は私も過去、この力を発揮し過ぎて上司に注意を受けたことがあります。
こんにちは。
驚くほど職場が楽しくなる!
自己表現トレーニング協会の浦野いずみです。
さて女性管理職特有の力とは、なんでしょう。
それは「母性」です。
いきなり「母性」ですといわれても疑問ですよね。
それでは「女性管理職の部下育成の成功の秘訣」とどんな関係があるのか、紐解いていきましょう。
Contents
初めての女性管理職の部下育成「成功の秘訣」はこの3つ!
1.部下をかまい過ぎない
2.部下を心配し過ぎない
3.あなたの考えを話す前に、部下の考えを聴く
この3つをまとめると「過保護になり過ぎない」ということです。
私たちが人を育てる際に発揮する力に「父性」と「母性」があります。
私たち女性にも「父性」はありますし、個人によってどちらが強いか異なりますが、女性管理職が人を育てようとするとき「母性」の方が勝る人が多いようです。
女性管理職は男性管理職よりも
部下1人1人を丁寧に観察しコミュニケーションを取り、困ったときには助け舟を出し、面倒見が良い傾向にあります。
これは人育てにおいてとても有益なことですが、行き過ぎると部下の成長を妨げてしまうのです。
では部下育成「成功の3つの秘訣」についてもう少し踏み込んでご説明しましょう。
あなたがこの記事を読み終わる頃
どうすれば部下の成長を促進させることができるのか、部下育成にあたりあなたがすぐに実践できることが分かってきます。
1.部下をかまい過ぎない
「助言やアドバイスをし過ぎない。助け過ぎない。指示をし過ぎない。」ということです。
アドバイスや指示を頻繁に繰り返していると、部下は次第に考えることを止めてしまいます。
あなたの言うことを聞く方が楽だから、あなたに頼りすぎてしまうのです。
「でも部下が助言を求めてきたらどうしたらいいの?」という疑問については、3つ目の秘訣で対応策をご紹介します。
2.部下を心配し過ぎない
「部下の業務は部下に任せる」「守ることよりも失敗させる」ことです。
加えて「部下を信頼する」ことです。
部下が失敗しないように成果が出せるようにと
度々進捗状況を確認したり、提出してきた成果物を細かくチェックして評価したり修正を加えたりすると、部下はあなたから信頼されていないと感じるでしょう。
そして失敗することを恐れ自信を持つことができません。
その結果、失敗するぐらいなら自分で考え行動するよりもあなたにアドバイスを求め指示に従った方が良い。このように思ってしまうかもしれません。
さて「部下に任せる・失敗させる」といっても心配ですよね。
部下の失敗がチーム全体の成果に支障をきたしたり、部下本人や他のメンバーの士気が下がってもいけません。
そこで任せたり失敗を容認する範囲は、部下自身の力で挽回・リベンジ・補える範囲にしましょう。
部下は任せられたことで責任感が育まれ、期待に応えようと結果を出すことに今まで以上に注力するでしょう。
成功すれば自信がつき、仮に失敗したとしても自分の力で挽回する体験を積むことができ、挽回する自信が育まれます。
部下に任せる範囲は部下の力量や成長で変わるので、少しずつ段階を踏んで見極めましょう。
3.あなたの考えを話す前に、部下の考えを聴く
これは「部下が自分で考え行動する習慣を身に着けるためのサポートをする」ということです。
これぞ部下育成の醍醐味です!
例をあげて説明しましょう。
部下からアドバイス・判断・助言を求められたとき
部下:「○○はどうしたらいいですか?」
女性管理職:「あなたはどうしたらいいと思う?」
このように「あなたはどう思っているのか」「あなたはどのように考えるのか」を質問しましょう。自分で考える癖づけをします。
もしこの質問に対し
部下:「分かりません」と言ったら
女性管理職:「どの点が分からないのかな?」や「判断基準は何だと思う?」など
部下が考えやすくなるように質問を変えてみましょう。
部下から助けを求められたとき
部下:「今日までに提出するように指示を受けていた〇〇の資料作成ですが、今日中にできそうにありません。すみません。」
このケースの部下は【上司の指示を待っている】ということです。上司に助けて欲しいというメッセージが含まれています。
女性管理職:「いつまでならできそう?」や「それでどうしようと思っているの?」
と部下が期日を守れないことに対し、対処すべきことを自分で考えるよう促します。
いかかですか。
このようにあなたが部下に質問をして部下の話を聴くことで、
部下も自分の考えを整理し、自分の意見を持つようになります。
ここまでくれば、主体的に考え行動する部下育成の土台はできたようなものです。
女性管理職が部下の考えを聴くときの注意点
部下の考えがあなたの考えと違ったとしても、いきなり否定はしないようにしましょう。
部下の考えを踏まえ、あなたの考えを理由とともに説明しましょう。
また、あなたの考えと違ったとしても部下の考えを尊重し優先させることも試みましょう。
ついここで、アドバイスをしたり評価したり部下をかまい過ぎないように注意しましょう。
考えを話したのに否定ばかりされると、
部下はあなたの顔色ばかり見るようになり、自分の考えよりもあなたに肯定される答えを探すようになるからです。
気をつけてくださいね。
まとめ
1.女性管理職だからこそ部下育成に「過保護は厳禁」
部下の成長を願う気持ちは女性管理職の素晴らしい資質ですが、過保護な対応は成長を止めてしまう可能性があることを認識しましょう。
2.初めての女性管理職の部下育成「成功の秘訣」はこの3つ!を継続して実践しましょう。
継続して実践することで、徐々に部下に変化が生じてくるでしょう。
特にあなたの質問に答えることで「部下は自分の考えを持つ習慣」がついてきます。
3.「成功の秘訣」を実践する際の留意点
あなたが今までアドバイスが多いタイプなら、今後対応を変えることを部下に説明しておくことをお勧めします。
今まで親切に教えてくれていたのに、対応が変わったことで部下はあなたに突き放されたように感じたり、「質問」ではなく「詰問」と受け取ってしまう可能性があるからです。
女性管理職にとって部下育成は、やりがいのある業務の一つ!
部下とともに楽しんで取り組まれることを願っています。
あなたの思いや魅力が、必要な人へ大切な人へ届けたい人へ届きますように。
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