こんにちは!
自己表現トレーニングマスターコーチの浦野いずみです。
『自分が得意なこと、自分が出来ることを
苦手な人や出来なくて困っている人、知りたい人に教えたい!そんな人の役に立ちたい!』
このような動機から
「◯◯の講師になりたい」、或いは「◯◯の講師になった」という人も多いです。
その思い、とても共感します。
ただ、このようなパターンの講師が
・一生懸命教えても
・何度、伝えても
・受講生も懸命に取り組んでいるのに
分からない?理解できない?という声があるとしたら・・・
出來ないという結果が続いているとしたら・・・・
講師が「デキスギ君」なのかもしれません(^^)
え?なに?どういうこと?
Contents
デキスギ君って?
「名選手、名監督にあらず」というフレーズを知っていますか?
「プレーヤーで成功した選手が、必ずしも指導者として大成するとは限らない」
という意味です。
巨人軍の監督だった長嶋茂雄さん
少年野球教室にて・・・
「球がこうスッとくるだろ!」
「そこをグゥーっと構えて腰をガッとするんだ!」
「あとはバァッといってガーンと打つんだ」
という指導を小学生にしていた。という逸話があります。
このお話しは極端かもしれませんが、
長嶋さんの指導は感覚的だという話は有名です。
それほど苦労することなく出来たこと。
なんとなく気がついたら出来るようになっていたこと。
それは、得意な分野になっていきます。
楽器でもスポーツでも絵画でも
料理やお片付けやコミュニケーションも同じ。
体験を通して、そのスキルを身につける感覚に優れているといえます。
更に
なんにも考えずに当たり前に自然に出来たことは、
人から言われなければ「私は◯◯が出来ている」という感覚すらありません。
これを【無意識的有能】と言います。
無意識的有能として、出来ていることは他人に教えることは出来ません。
意識していないことは、言葉にすることが出来ないからです。
伝えたとしても
それはざっくりとしていたり、曖昧だったり、抽象的になり
出来ない人に伝わるように伝えることは出来ません。
同じような点で感覚が優れている人には、伝わるでしょうが。。。
長嶋さんは、野球選手という分野において
いろんな切り口や視点から無意識的有能な部分が沢山あったのでしょう。
お話しを戻して
得意なことを人に教える場合
「なぜ、自分は◯◯が出来るのか?」という部分を細かく捉えて考えてみましょう。
「なかなか出来ない人」と「自分」との違いは何か?を沢山みつけることを意識して下さい。
もし
「私の方が経験を積んでるから~」という理由なら
経験を積んだことで、「初めの頃」と「今」とでは自然(無意識的に)と変わった点もあるはずです。
それは、わずかな変化かもしれません。
自分では、取るにたらないことかもしれません。
しかし、結果を出すという視点では大きな差を生んでいることが多々あります。
出来ていることだけでなく
自然にやっていることって、なんだろ~?と考えてみましょう。
この意識を持って、「自分の身体の動かし方」を探求してみましょう。
参考までに
私が無意識にやっていた講師スキル体験をご紹介します。
講座中に大事なこと(しっかり聞いて欲しいこと)を伝えるとき、私は「小さな声」で話します。
このことに気付いたのは5年ほど前です。
それまで「大事なことを小さな声で話している」という自分の身体の動かし方に気づいていませんでした。
そして「小さな声」によって、
受講生さんがしっかり聞いてくれる効果を生み出していることに気づいていませんでした。
この「気づいていない」というのは、『意識していなかった』ということです。
今振り返ると
講師経験から、感覚的に「小さい声」が受講生さんの耳をそばだてるのに効果的だ。と掴んでいたんです。
過去に小さい声で話したときに、受講生さんの耳がこっちを向いた。そんな体験をしたんでしょう。
したんでしょう?って(笑)、意識してないから覚えてない(笑)
何度もそんな体験をする中で、身体が勝手に覚えて体得したんです。
そして
いつの頃からか大事なことを「小さい声」で話すようになっていったのです。
ちなみに、講師を初めて10年ぐらいのときは大事なことは「大きな声」で話していた記憶があります。
無意識的に出来ていることって、こんな感じです。
サラッと書きましたが、
大事なことは「大きな声」で話す。と思っている講師って以外と多いです。
小さい声で話す効果とコツは、また別の記事でしっかり書きますね。
さて、このことに気づけたのは
「無意識的有能」という言葉を知って、
講師をしている人や目指している人からの個別相談をお受けするようになって
、
自分の言動を振り返る機会が増えて「そういえば?!」と意識化できました。
今年から講師デビュー講座をスタートしたのも
なかなか上手く出来なくて、悔しい思いや辛い思いの中で
試行錯誤したこと「意識して勉強したり、練習したり、試したりしたこと」に加え
試行錯誤の中で
・なんとなく出来たこと、
・気がついたら出来ていたこと、
・出来ていたことすら気付いていなかったこと
を言葉にして伝える準備が整ったからです。
プレイヤーとして得意なことを他人に教えている講師は、
相手に分かりやすく伝えるようとすることに加えて
自分が無意識に出来ていることをみつけ、
それを言葉にできたなら
ますます受講生さんに
選ばれて喜ばれ、愛される講師になりますよー!
あなたの想いや魅力が、
大切な人へ、必要な人へ届きますように(^^)
3月4月の開催日程が出ています。
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▼個別のご感想は、ボチボチアップしています(笑)
◯未来の目標を達成するために組み立てるとこに、目からうろこです。
◯イロハのイの一歩手前!今まで意識していなかった部分に気づけました。
▼ブログ-講師スキルの磨き方
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