・何度も注意しているのに、いっこうに反省している様子がない部下
・何度も注意しているのに、同じ問題を繰り返す部下
どう言えば分かってくれるんだろ・・・
と悩んでいませんか?
あなたは、こんな間違いをしているかもしれません。
こんにちは。
驚くほど職場が楽しくなる!
自己表現トレーニング協会の浦野いずみです。
Contents
女性管理職が部下を注意するときにやってしまう間違いとは?
すべての女性に言えるわけではありませんが、男性よりも女性に多くみられる間違いがあります。
それはズバリ!
「言葉」と「表情」がチグハグになっていること。
あなたは部下に注意するとき、どんな表情で注意していますか。
うっかり微笑んでいませんか。
平常時と変わらないように、ポーカーフェイスを保っていませんか。
もしあなたがこの傾向にあるなら、この記事はきっとあなたに役立つでしょう。
これからあなたの表情の癖を紐解き、なぜあなたの注意が伝わらないのか。
どこが間違っているのか。
どうすればあなたの注意が部下に伝わるのかが分かってきます。
女性管理職が部下を注意することが苦手な理由
男女の違いは身体的機能やホルモンのバランスのに加え、子どもの頃から体験が影響します。
たとえば女の子は優しくであるべき、男の子は力強くあるべきなどといった、女性らしさ男性らしさを求められる体験です。
・みんなと仲良くすることは正しこと、人に優しく接することは良いこと。
・強いことよりも、優しいことの方が重要。
・自分の意見を主張するより、協調性を発揮することの方が大切。
このような価値観を育む体験は、男性に比べ女性の方が多い傾向があります。
この価値観が無意識に心に根付いていると
注意しているときも、ついうっかり微笑んでしまいます。
注意中にずっと微笑んでいなくても、語尾でうっかりニコっとしてしまいます。
この価値観が意識化されていると
部下が傷つかないように、やる気をそがないように、不快にならないようにと心を砕き、あえて微笑んだり平常時と同じ表情や声色を保つことを意識している人もいるでしょう。
ではなぜ、これらが注意の仕方として問題なのでしょうか。
女性管理職だからこそ、知っておくべき「注意」の表現方法
「メラビアンの法則」を知っていますか。
「メラビアンの法則」は、服装や髪型など容姿についてビジネスマナーなどでよく引き合いに出されますが、それだけではありません。
これは対人コミュニケーションにおいて、知っておくべき基本になります。
メラビアンの法則とは
アメリカの心理学者アルバート=メラビアンが1971年に提唱した法則です。
人が相手からのメッセージを受信するとき、受信内容の全てを100%としたら
・視覚情報「目から入ってくる情報」-55%
・聴覚情報「耳から入ってくる情報(音声、話し方)」-38%
・言語情報「言葉そのもの、話の内容」-7%
このような比率で相手からのメッセージを受け取るというものです。
つまり、話の内容よりも視覚や聴覚情報だけで93%受信される(部下に伝わる)ということです。
視覚情報だけで半分を超えています。
話の内容は、たった7%です。
そしてこの法則の大事なポイントは
言語・視覚・聴覚の情報に、首尾一貫性がないときに相手は「言語」ではなく「視覚や聴覚」情報を優先して受け取るということです。
たとえば
部下がうつむいて目線を合わせず「自信があります・・・」と、小さな声でつぶやくように発言したとしたら、あなたはそこからどのようなメッセージを受け取りますか?
おそらく「自信がない」と受け取るでしょう。
たとえば
プレゼン前に部下が「全然、平気です。」と言いながら、表情がこわばり手や声が震えているのを見たら、おそらく「緊張してる」と受け取るでしょう。
人は言葉以上に相手の状態や文脈から多くの情報を取り入れて、相手がどんなメッセージを発信しているかを解釈します。
だからあなたが、
部下に微笑んで注意をしているとしたら。
平常時と変わらない表情で声色で注意をしているとしたら。
部下はあなたの注意を「重大な問題だ」と受け取らず、ちょっとしたお小言程度と受け取っているかもしれません。
「毎回毎回、うるさいなー」とか、「口で言うほど問題ではないな。」とか、「○○さんは優しいから大丈夫」とか。
つまり部下はあなたの注意を「自分の問題として真剣」に受け取っていないかもしれません。
最優先でここを改善しよう!
どんな言葉を使ったらいいんだろう。
どんなタイミングで話すといいんだろう。
女性管理職のあなたはこのようなことに悩む前に、
「どんな風に見た目(表情や姿勢)、音声や話し方で表現するかを意識しましょう。
まず「表情」を改善することで、部下にあなたの注意が伝わりやすくなるでしょう。「姿勢」に問題を感じたら姿勢も改善してみましょう。
次に「話し方」を改善することで、更に伝わりやすくなります。
声の大きさやスピード、トーン、抑揚や語尾、話の長さなどです。
= どんな表情で部下を注意するとよいのでしょうか =
例をあげましょう。
あなたが微笑む癖があるなら、注意するときは微笑まないこと。真剣な表情を保こと。
あなたが目をそらしてしまう癖があるなら、注意するときは部下としっかり目を合わせること。
あなたがポーカーフェイスを保つ癖があるなら、注意するときはほんの少し眉間にしわを寄せたり眉を下げてもいいかもしれません。
= どんな話し方で部下を注意するとよいのでしょうか。=
あなたがソフトに小さな声で話す癖があるなら、注意するときはハッキリとした口調で少しだけ声を大きくしてみましょう。
あなたが弾むような高い声で話す癖があるなら、注意するときは少し低めの声で落ち着いた話し方をしてみましょう。
あなたが話が長くなる癖があるなら、注意するときは大事なポイントだけ絞って短く伝えてみましょう。(長時間同じ声色を聞いていると、注意力が散漫になる人がいます)
まとめ
1.部下を「注意しているとき」の自分の表情や話し方の癖を振り返ってみましょう。
また部下を「褒めているとき」、部下から「業務報告を聞いているとき」など、それぞれのシーンとの違いを検証してみるのもよいでしょう。
2.注意するとき「何を話すか。どんな言葉を使うか。」よりも、「どう伝えるか【表情・話し方】」に意識を向けましょう。
「注意する話の内容」と「表情・話し方」に首尾一貫性をもたせることで、あなたのメッセージが部下に届きやすくなります。
いかがでしたか。
最初は慣れなくて難しく感じるかもしれませんが、ぜひ実践してみてください。
繰り返し実践することで徐々に慣れてきます。
あなたの思いや魅力が、必要な人へ大切な人へ届けたい人へ届きますように。
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