こんにちは。
驚くほど毎日が楽しくなる!
自己表現トレーニングマスターコーチ
浦野いずみです。
モラルハラスメント(モラハラ)って、ご存知ですか?
パワハラ・セクハラ・マタハラはよく耳にますし、
被害を受けている本人も被害者と認識していることが多いです。
一方「モラハラ」は
被害を受けている人すら気づかないことがあります。
モラルハラスメントとは
フランスの精神科医、マリー=フランス・イルゴイエンヌが提唱した言葉です。
言葉や態度で対象者を精神的に傷つけたり、不安にさせること。
これは一時的な行為でなく
頻繁に繰り返し相手を無視する・馬鹿にする・批判することで
相手を委縮させたり罪悪感を持たせます。
そして
対象者を支配(自分の期待通りに動かす)しようとすることです。
このようなモラハラはどこでも発生していますが、
職場や家庭で発生すると被害にあってる人のストレスはかなり大きいものです。
もしあなたが、あの人苦手だな。一緒にいると辛いな。怖いな。しんどいな。
そんな風に感じている相手がいたら、それはモラハラの被害を受けているかもしれません。
Contents
職場のモラハラ対策(その1)-モラハラに気づく
モラハラの加害者の手口は巧妙です。
最初はとても親切だったり世話を焼いてくれたり、相談に乗ってくれたりします。
まずは相手の弱みを握ったり恩を売ることで、相手を支配するための種を植えるのです。
その後、相手をターゲット(被害者)として絞ると
相手が「出来ない人」「ダメな人」というレッテルを貼り
自分の方が優位であることを相手(被害者)に洗脳していきます。
そして徐々に
相手(被害者)に「こんだけしてやっている!」という態度を表していきます。
相手(被害者)の言動が気に入らない(自分の期待通りでない)と
無視する・バカにする・批判する・指摘する・嫌味を言う・仲間外れにする
というような態度で接します。
こんな文言を使うこともあるでしょう。
・冗談で言ったのに、冗談も通じないのね。
・あなたのためを思ってした言動なのよ。
・あなたが駄目だから教えてあげてるんだよ。
被害にあっている人は
「軽く冗談で聞き流せない自分が悪いのかも」
「自分がダメだから、悪いから批判を受けても仕方ないんだ」というように
「自分が悪い」と思い込まされていくのです。
そのためモラハラ被害者は「自分が被害を受けている」と認識できていない人も多いです。
加害者から「出来てない・悪い」と指摘されたところを治そうと努力する真面目な人も多いです。
ところが加害者の指摘は
相手(被害者)を見下し自分が優位性を感じるための口実なので
指摘を受けた点が出来るようになったとしても(加害者の要求を叶えても)
また別の口実(理由)を作ります。
つまり、イタチごっこ!
相手の要求を叶えても、モラハラの現状を打開することは出来ないのです。
打開するには
「被害者にならないための自己表現力」を身に着けることが重要になってきます。
いかがでしたか?
あなたの職場や家庭で、このようなモラハラは発生していないでしょうか。
以外と身近にあったりしますよ。
職場のモラハラ対策(その2)しつこい説教には、こう対応する!
あなたのために、あなたの成長を願って、
あなたが駄目だから、出来ないから、
言ってるんだ!
というような言葉を乱用し、
長時間に渡ってあなたに説教
「評価・指摘(ダメ出し)・アドバイス(指示、命令のような)」をする人はいませんか?
それは、上司かもしれません。友人かもしれません。
親、夫、彼、彼女、妻かもしれません。
あなたのことを誠心誠意思って言ってる人もいれば、悪意を持って言ってる人もいるでしょう。
まっ!相手が悪意を持ってるか、誠心誠意かを判断するのは、あなた次第なのですが・・・
実はやっかいなのは悪意を持ってる相手ではありません。
相手もあなたも
「誠心誠意、愛を持って言ってやってるんだ。」「言ってくれてるんだ。」と
両者共が思い込んでいる関係性です。
なぜなら
あなたが相手を思えば思うほど、深く罪悪感を感じてしまい意識では気がつかない間に、
知らずしらず心が深~く傷ついていくからなのです。
ということで
誠心誠意思ってくれているか、悪意を持っているか、ということはちょっと脇に置きましょう。
まずは、そこからスタートです!
どっちのパターンが相手でも、次の対応法は役に立つでしょう。
対応法《ファーストステップ》相手と距離を空ける
相手との距離をすこーし離してみましょう。
つい、相手の機嫌が気になってわざわざ話しかけていませんか。
つき合わなくていい飲み会や付き合いに参加してませんか。
その度に「○○が駄目」「△△が出来てない」などと、言われていませんか。
会社などで集団モラハラにあっている場合も同じです。
距離をあけたら無視されるんじゃないか。嫌われるんじゃないか。
と恐怖心が出てくるかもしれませんが、
今の関係性を変えるには自分が変わる必要があります。
と言っても
急激な変化は相手を戸惑わせてしまい、より攻撃される可能性もあります。
だから、ほんの少しから始めましょう。
例えば
今まで相手の機嫌が気になって「10」話しかけていたら、それを「7」ぐらいに減らす。
というようにです。
対応法《セカンドステップ》自分の都合を相手に言う
お説教が始まったら
たとえその後に用事があって急いでいても、疲れていても、長時間最後まで聞いていませんか。
その結果、
他の人との約束に遅れた。会社に遅刻した。睡眠不足になった。
後の仕事に支障がでた。夕飯の支度が遅れた。
そして、
自分がもっとしんどい思いをしたり、他の人に謝るはめになったり。。。
「ねえ、ちょっと話したいことがあるんだけど~」と相手が話しかけてきました。
これはどうやらお説教が始まるかも~?
と想像できる相手なら
「○○分ぐらいでもいいですか?ちょっと、この後人との約束があって」と先手を打つ。
え~!そんなんでけへん(><)
という方は、お説教が始まってからでもいいです。
途中で相手の話を「さえぎる勇気」を持ってください。
「申し訳ありませんが(相手を立てる)、
これから人と約束があるので続きは明日でもいいでしょうか?」
「ごめんなさい(相手を立てる)。
明日朝早くから大切なミーティングがあるので、今日は寝かせて貰えませんか?」
などです。
謝る必要はないかもしれませんが、
相手の気持ちをあなたが尊重している(立てている)という姿勢を見せる方が効果的だから。
それは
加害者は「あなたのために、言っている」という思いを持っているつもりだから・・・
そして
加害者は無意識では、自分が上であることに執着しているから。
だから
この方が「YES」を貰いやすいのです。
「?」質問で終わるのは
「相手を立てる」意味と、相手が自分の口で「YES」と言うことで
【相手が承認したという体裁を作る】ためです。
すると、相手は自分が許可をした(許してやった~)という印象を持ちやすく、
あなたに無理強いされたように感じにくいのです。
ま~、別に無理強いなんてしてませんけどね(笑)
けれど
「~か?」と質問したことに「YES」と言ってくれない人もいるでしょう。
「そんな仕事より、こっちの話の方が大切だ!」とか、
「何の約束なの。この話よりその約束は重要なことなの?!」
「私だって、大切な時間を取って話してるのよ!」とかね。
このように
自分のお説教の方が何より重要だと詰め寄ってくる人もいるでしょう。
だいぶとモラハラ度が高い人です(><)
そんなモラハラ度が高い人にはどう対応するか?は
(その3)でご紹介しますね。
さてもう一回言います。
急激な変化は相手を戸惑わせてしまいます。より攻撃される可能性もあります。
だから今「10回中、10回」とも長~い時間お説教を聞いているなら
長いお説教を聞くのを「7回」にして
自分の都合を言うことを「3回」にするというように、少しづつ試みていきましょう。
職場のモラハラ対策(その3)嫌われる勇気をもつ
書籍『嫌われる勇気』が、発売以来ずっと売れ続けていますね。
私も読みました~。
どう対処するかといった具体的な手法ではなく、軸になる心のあり方について詳しく書かれています。
まだお読みでないなら一度お読みくださ~い。おススメです!
さて、こんなことを言ったら・こんな態度をしたら・・・
「嫌われるかも」「意地悪されるかも」という被害者さんの不安や恐怖心に加害者さんは付け込んできます。
加害者さんは
「自分にとって大事な問題は、相手にとって大事な問題でなければならない。」と
他人の領土(価値観や思考)に強引に踏み込んで来る傾向があります。
(その2)で書いた「そんな仕事より」「私より重要なことなの?」「私だって」というようにです。
そこで
「私の領土は私のもの。踏み込まないでください。」という意思表示が必要になります。
「私の価値観や思考はあなたとは違うのです。」という意思表示です。
そのためには、【嫌われる勇気】を持つ必要があるのです。
モラハラ度が高い加害者さんへの意思表示とは
「要求をハッキリ言葉で伝える」こと。
例えば、
「今日は、××の仕事を優先したいのです。重要なんです。」
「私にとっては、△△は遅れることの出来ない約束なんです。」
ポイントは
「私にとっては」「今日は」というフレーズをいれてみる。
こんなこと言ったら、ますます相手がヒートアップする場合もあるでしょう。
余計に話がそれたりして、なが~くなるかもしれません。
それでも最初に伝えた時間が経過したら
たとえ引き止められても「すみません。急いでいるので」と言って立ち去りましょう。
この対応は、相手が怒る可能性があります。
けれど頻ぱんにこのようなこと(長いお説教)を繰り返されているなら、
【あなたにもあなたの都合がある】ということをハッキリと伝える必要があります。
相手に伝えると言うよりも
「自分の領土を守るために線引きするつもりで!」
領土を侵略されないようにです。
「こんなこと、怖くて出来ない」と思われるかもしれませんね。
相手との関係性を考えるなら、毎回この対応は効果的ではありません。
そこでまたまた
今「10回中、10回」長~い時間お説教を聞いているなら
長いお説教を聞くのを「7回」にして
自分の都合(要求)を言うことのを「3回」にするというように、少しづつ試みていきましょう。
「こんなこと言えない(泣)」という人のために
↓↓緊急処置!レスキュー必殺技はコレ↓↓
職場のモラハラ対策(その4)ウソをつく勇気を持つ
モラハラ被害を受ける人は、真面目で正直な方が多いです。
嘘はつけない。嘘はつきたくない。そんな思いが強いかもしれません。
けれど
そんな人も嘘をついた経験がない人はおそらくいないでしょう。
他人からプレゼントをもらったとき
「あんまり嬉しくないな~」と思っても
「嬉しい!ありがとう」と言っているときませんか?
他人から指摘されたとき
「自分は悪くない」と思っても
「ごめんなさい」って誤っているときありませんか?
「嘘も方便」という諺がありますが、嘘は人間関係の潤滑由になるのです。
嘘をつかないのに越したことはないと思います。
けれど
常に正直であることが良いわけではありません。
次の対応は、かなりモラハラ度の高い相手の場合です。
長いお説教を途中で切りたいとき
相手が自分の話より重要だと感じるような事柄を理由として伝えましょう。
それが、たとえ嘘であっても・・・
「子どもが熱を出したと先ほど連絡があって」
「祖母が倒れて病院に」など~
すると
「じゃー仕方ないね。」とお説教が終わる可能性はグンと高くなります。
まっ!これは頻ぱんに使えるものではありません。
また(その3)でお伝えした
「私の領土はここまでです。侵略しないで下さい。」
という自分の意思決定にも相手への意思表示にもならないので
根本的解決にはなりませんが、
本当に辛いときの応急処置として持っておくと良いでしょう。
緊急避難所みたいなものです。
根本的に解決するには
お説教という場面とは異なる「日常」での自己表現(自分の情報の発信状態)を変えていくことです。
今までながーいお説教の対処方法として
「言葉」の使い方を中心にお伝えしましたね。
しかしもっと重要なのは
「話しの組み立て方」や「言葉」ではなく、「言葉以外」の情報発信です。
「Aさんから言われたら、納得できる」
「Bさんから言われたら、腹が立つ」
というように、全く同じ言葉や言い方であっても相手に届く情報は異なります。
「何を言ったか?」ではなく「誰が言ったか?」が、キーになるのです。
「誰が」は、どのようにして作られるのでしょうか?
この点について
自己表現トレーニング講座では、具体的な方法論を詳しくお伝えしています。
少しご紹介すると
・目線などの「表情筋」の動き
・声の大きさや抑揚・スピード
・立ち居振る舞い(姿勢や仕草)
・服装やヘアスタイル
もっともっとたーくさんあります。
そして
これらをストレスなく行うことのできる「心の動かし方」も重要なんです。
もし今、対人関係が上手くいっていないと感じていたら
まずはチャレンジできることは?
今まで「良かれ」と思ってしていた態度や行動を変えていくことから始めましょう。
姿勢を変える。声の大きさを変える。表情を変える。
口癖を変える。服装を変える・・・etc
今まで「きちんと説明をする方が良いこと。その方が相手に伝わる。」と思っていて
説明が《長く》なっていたとしたら《短く》する。
今まで「人の話は、途中で遮ってはいけない。」と思っていて
何にも発言せずにずーっと聞いていたとしたら
相手の話の途中で「あっ、今話していいですか?思いついたことがあって~」などと言ってみる。
「ちょっとトイレ!!!」と言って、その場を離れる。
彼と喧嘩になったとき
お互いの言い合いで長くなっているようなら
「もう、いいわ~」と言って、超満面の笑顔を作ってみる(^^)
電話なら「おやすみ」と言って、電話を切る。
ええ???こんな風に変えて、ほんとに上手くいくんですか?
という声が聞こえてきそうですね。
上手くいくんですよ~!
100%じゃないけどね。何ごとも100%成功するって保障ないでしょう。
だから「嫌われる勇気」って必要なんです。
それでは、次は裏技です↓
職場のモラハラ対策(その5)アホになる勇気を持つ
まっ、鈍感力ですね~
加害者は、モラハラゲームをしかけてきます。
なかなかモラハラから脱出できない被害者さんは、
そのゲームにうっかり乗っかってしまってるのですよーー!
たとえば、相手からのダメ出しやお説教を
真面目な表情で聞く。
「申し訳ありません。」と、深刻な顔で聞く。
目をふせて、グッとだまる。
泣く。
怒る。
「私も努力してるんです。だけど、なかなか出来なくて。」と言っちゃう。
「私が悪いことはわかってるわ。だけど、そんな風に言わなくてもいいんじゃないですか!?」と
反論(反撃)しちゃう。
このように
相手が打ってきたジャブをまともに受けようとしたり
まともに交わそうとしたり
ちょいと打ち返そうとしたり・・・
相手の反応にまともに反応していませんか?
ニコニコしながら、
「あー、あなたの言う通りです。」
「そうなんです。できないですよー。」
「へー!」
「ふーん」
「なるほど。」
ただただニコニコ「うんうん」って聴いてもよし。
相手が打ってきたジャブを
ゆる〜くかる〜く全受容してみる(笑)
相手から詰問されたら~
ん????って、おとぼけ顔をしてもよし。
おどぼけ顔で
「さあ、分かりませーん。どうしてなんでしょうね~」
と言葉にしてもよし。
ジャブに気づかず
下に落ちてるゴミをみつけて屈んだら、うっかりジャブ交わしてたもたーみたいな。
かわすつもりなかったんですけどー(笑)
というような感じ~
わー!加害者さんの反応が恐怖ーーー(^^;)
「ちゃんと聴いてるの!!!!?」
「わかってるの!!!?」
「ヘラヘラするなー!」
「バカじゃないのー!!!?」
と、ますますヒートアップする可能性はありまーす。
しかし、これを根気よく繰り返し継続していくと
じょじょに効果が出てくるんですよー。
ジャブを打っても
・相手から反応がない。
・ゲームのフィールドに相手が上がってこない。
加害者さんにとって
ゲームを仕掛けたのに、ゲームをしたいのに
相手がのってこなーーい・・・
こんな相手にだんだんと関わるのが面倒になってきます。
面白くないし・・・時間と労力を使うだけ。
するとね!
「あの人には、何を言っても無駄やわー」
「のれんに腕押しやわー」
「言うだけ損やわー」
「相手にせんとこー」
と陰口を叩かれる覚悟は必要ですよ。
しかし
もうしつこいお説教も
こまかい批判も
うざいアドバイスも
軽減されていく可能性が大でーす!
無視されたり、ちょいとキツイ態度をとられる可能性もありますが
とにかく
積極的長時間の攻撃からは回避できます。
つまりながーいお説教は回避できるでしょう。
相手が一人でない集団モラハラの場合は、
この方法が効果的かどうかは、被害者さんのメンタルと状況によって大分変わってきます。
たった一人で悩んでいるなら、ご相談下さい。
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