9月に大学の後期授業がスタートして、先日ハジメテの筆記テストを行いました。
50問というまぁまぁのボリュームです。
驚くほど毎日が楽しくなる!自己表現の専門家
浦野いずみです。
Contents
テストや評価ってなんのため
テスト前の雰囲気は、緊張した面持ちでギリギリまでテキストやプリントを見直している学生もいれば
ぜんぜ~ん自信ない(泣)と、諦めモードの学生もいたり・・・毎度のパターンです。
さて、テストが終わって、答え合わせを行い、点数が明確に出ました。
学生にとって、今回の筆記テストが今後どう影響するでしょう?
私は、毎回授業の最後に学生からコメントを貰っています。
今日学んだこと・気づいたこと・感想・質問・意見や相談~なんでもOKのコメント用紙です。
今回は、テストに関する感想が幾つかありました。
「自信がなかったけど、思ったより自分が理解できていることが分かって良かった!」
↑この学生は、自分の予想以上に問題の回答が分かり点数も予想を超えたのでしょう。
「難しかったです。もっと勉強を頑張ります。」
↑この学生は、自分の望む状態(理解度や点数)を手に入れるためには、もっと頑張る必要があると思ったのでしょう。
今回のテストの意図は、学生を評価するためでなく「学生が自分の現状(位置)を知る」ことが目的でした。
私はテストそのものは、理解度や修得度を計る評価基準として特別重要だとは思っていません。
テストは、ある物差し(ある視点)で評価した結果であって、その科目全体の理解度や修得度を計る全てではないからです。
では、なんのためのテストなんでしょう。
ある物差し(ある視点)から見ると、自分は今どのような状態なのかを知るためです。
物差しがなければ、自分の立ち位置(現状の一部すら)がまったく分かりません。
地図がなければ、自分の位置が分からないのと同じです。
さて、自分の理解度が筆記テストという物差しによって分かりました。
で、どうなりたいか?
で、そのためにはどうするのか?
ここがポイント!
▼現状維持(未来も今と同じ位置)したいなら、そのためにどうするか?
同じ位置ってのは、何もしないのとは違います。
だって回りが動くから、回りが変わるから、同じ位置にいるためには自分も動く必要があるからです。
▼理解度を上げたい、点数を上げたいなら、そのために何をするか?
▼理解度は上げたくない、点数も下がってもOKなら、そのためにどうするか?
テストの結果(フィードバック)は、これを考えるきっかけになります。
つまり!「未来の自分を考える」という意味において、重要だと思うのです。
さて、「テスト」といえば学生の専売特許みたいですが、「評価」といえば大人だって沢山の場で体験しますね。
評価を受けることを嫌がる人がいますが、
子どもだって学生だって、大人や先生、社会が決めた物差しで沢山評価を受けてるのです。
ある評価(ある物差しから出た点数)が絶対ではないし、全てにおいて正しいわけではないけれど、
自分の現状(立ち位置)を知るヒントを与えてくれます。
講師こそ評価されている
さて、前置きが随分ながくなりましたが、
講師が評価しているように見える授業の構造ですが、本当は講師こそ評価されているのです。
学校や企業内で講義を長くしていると、肯定的なフィードバックも否定的なフィードバックも両方もらえる機会があります。
これは、自分の強みと改善点を知るヒントになります!
しかし自主開催の講座が多い講師は、なかなかこのようなフィードバックをもらえる機会はありません。
受講生さんからご感想を頂いたとしても、否定的なフィードバックの声はほぼないといって良いでしょう。
なぜなら「感想」と「評価」は、異なるからです。
頂いたご感想もありがたく今後の講座に役立ちますが、評価はまた違った意味で大変役立ちます。
むろん講師の役目は、評価結果を上げることではありません。
評価結果重視になると、本末転倒になる恐れもあります。
受講生に迎合したりご機嫌をとることが重要になると、本来の目的を見失います。
しかし、評価結果を受けて強みを知り、試行錯誤の改善によって、
受講生の目標達成率が高く、満足度の高い講座にするためには「評価」という視点も大切だと考えます。
私は講師歴が長く人をある物差しで評価する(テストする)ということを何度も経験してきたので、評価を受けることがワリと好き(笑)。
正直、マイナスのフィードバックは確かに辛いし、心が折れそうになることもあるけれど、それ以上の効果を知ってるからなんです!
↓こんな受講生さんを目の当たりにしてきたからだと思います。
▼合格ラインギリギリで、認定資格を取得した人と、合格ラインギリギリで不合格になった人。
この二人は、将来どちらが力をつけると思いますか?
「不合格になった人」の方が、圧倒的に力をつけることが多いのですよ~!
再チャレンジするために、学習を深め体験を広げるからです。
そして次の試験では、高得点で認定合格に至ります。
「合格した人」は、たとえギリギリであったとしても合格という結果に満足してしまい、改善点や補足点を伝えてもなかなか取り組まない人が多いのです。
そんな受講生さんを見てきた私は、
心が折れそうになるフィードバックって、すごいパワーになるってことを知ってるんです。
さて、以前から講師を目指している・或いは講師になったばかりの友人・知人から次のような相談をよく受けます。
講師を始める方へ こんなことで悩んでいませんか?
・資格を取ったけれど、講師として教える資格も取得したけれど、どうやって教えたらわからない
・マニュアルは用意されているけど、それで本当に出来るのかな?
・学校や企業から研修依頼をされたけれど、いつものやり方でいいのかな?
・関西弁で話してもいいの?私の知っている団体の講師は標準語なんだけど
・最初の第一声「おはようございます!」は、ドレミファソラシドの「ソ」で話しなさいって言われたけど、それって大切なの?
・はじめての講座で、どうやって話を組み立てて良いか分からない。
・声を大きく、声を低くと指導を受けたけど、上手くできない。
ハイ!↑この中には、大切なこともありますが、ほとんど気にしなくていいこと、ま~ったく気にしなくていいこと、
イヤイヤ・・・それよりも! もっともっと重要なことがあります。
しかし、最初からそこに気づくことって難しいんです。
講師って、話し方が上手でなければ~と思っていませんか?
話し上手に越したことはありませんが、どのように伝え上手か、がポイントなのです。
最近、またこのようなご相談が多くなったので、気軽に相談できるお茶会の実施を検討しています。
↓2018年1月より開催しています↓
3月4月の開催日程が出ています。
▼詳細&申込みはこちら
▼個別のご感想は、ボチボチアップしています(笑)
◯未来の目標を達成するために組み立てるとこに、目からうろこです。
◯イロハのイの一歩手前!今まで意識していなかった部分に気づけました。
▼ブログ-講師スキルの磨き方
この記事へのコメントはありません。