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講座の3大構成要素
こんにちは。
驚くほど愛される講師スキルの専門家!
自己表現トレーニングマスターコーチの浦野いずみです。
講座というと
講師は『話す人』、受講生は『聞く人』
このようなイメージが強い人が多いのではないでしょうか?
しかし
愛される講師の秘訣は『対話』です。
講師も話すし、受講生さんも話す。
受講生さんも聞くし、講師も聞く。
つまり
双方向のコミュニケーションが重要だということです。
それでは【図解(イラスト)】も合わせてご説明していきます。
1.なぜ双方向のコミュニケーションが重要なのか?
上の図は「ラーニングピラミッド」といいます。
アメリカ国立訓練研究所の研究によって導き出された『学習定着率』です。
下から順番にご説明します。
・講義を受ける(つまり講師が話し受講生は聞くだけ)-5%
・資料や書籍を読む-10%
・視聴覚-ビデオや音声を視聴する学習-20%
・実演(デモンストレーション)を見聞きする-30%
・グループディスカッション(対話)-50%
・実践する(体験・練習する)-75%
・他者に教える-90%
この研究結果から
受講生さんが受動的から能動的になるほど
受講生さんが従属的から主体的になるほど
学習定着率が高いということがわかります。
受講生さんが講師の話を聞いているだけだと、たった5%です。
つまりあなたがどのような講座をするのか。
その目的によって多少異なるでしょうが、学びの場として進行するなら「対話」は必要不可欠です。
受講生同士のディスカッションがなくても講師と受講生の対話は必要です。
これは私の持論ですが
話を聞いているだけなんてあなたが受講生なら単調で飽きませんか?
話で人を引き込むことが得意だったり話の展開がよほど上手な講師でなければ、
ずっと聞いているのは受講生さんにとっては苦痛かもしれません。
そして単調な講義は、受講生さんの集中力の低下にもつながります。
それでは
受講生さんとどのように対話をするとよいのでしょう。
2.講座の3大構成要素とは?
上の図が3大構成要素です。
「講師主体(講師の行動)」で表しました。
「話す」⇒「質問する」⇒「聞く」⇒「話す」⇒「質問する」⇒「聞く」
この3つの繰り返しです。
この3つを何度も何度も繰り返すイメージです。
たとえば私は自分の自己紹介のときもこのサイクルで行うことがあります。
事例
私-「私はメンタルコーチングをしています。」(話す)
私-「みなさん、コーチングって聞かれたことありますか?」(全員に質問する)
私-「聞いたことある人ー?」と言いながら手を上げるポーズ。
手を上げてくれた受講生さんがいたらその人に
私-「コーチングって、どんなイメージを持っていますか?」(質問する)
受講生さん-『〇〇〇〇のイメージです。』とか
『言葉は聞いたことありますが、わかりません。』とか
何か答えてくれるでしょう。
その答えを受けて、また講師(私)が話します。
たとえば『言葉は聞いたことありますが、分かりません。』という答えを受けて(聞いて)
サンプルA
私-「言葉は聞かれたことあるんですね。どこで聞かれたか覚えてますか?」(話す・質問)
受講生さん-「会社の研修で聞いたような気がします。」と答えてくれるかもしれません。
私-「会社の研修で聞かれたような記憶があるんですね。ありがとうございました。」(聞く・話す)
と受講生さんの答えを受けた後
私-「コーチングは人材育成や子育てにも・・・・・」(話す)
と解説に入る。
サンプルB
私-「そうなんですね。ありがとうございました^^」(聞く・話す)
と受講生さんの答えを受けてから
私-「あまり聞きなれない言葉ですよね。実はコーチングというのは・・」(話す)
と解説に入る。
このとき、一人の受講生さんと話をしているようで実は他の受講生さんともコミュニケーションをとっているんですよ。
「コーチングって初めて聞いたなー。」とか
「そういえば、ずいぶん前にコーチングの本を読んだなー」とか
「野球のコーチとかと、よく似てるのかな?」とか
頭の中で答えてくれているのです。
講師に対して声にこそ出して答えてはいないものの、頭の中で考えていたりするのです。
講師が受講生さんに対して質問をする。
↓
受講生さんが答える。(頭の中で答える。)
↓
言葉になっていない頭の中の声も拾う(聞く)イメージで、次の話をする(解説をする。)
このようなリズムです。
それでは次に
3.講座の中では「どのようなこと」がこの3つに当てはまるのか?
をご説明します。
話すとは・質問するとは・聞くとは
上の図を解説していきます。
・話す-質問前の説明、受講生さんの話を聞いた後の反応・解説・まとめ
・質問する-問いかけることによって受講生さんが〇〇について【考える時間】を生み出します。
受講生さんが思考する時間は、学習定着に必要な1つめのポイントになります。
質問といっても、対話とは限りません。
ワークシートに書き込むような方法もあるでしょう。
身体を動かすようなワークや何かを作るワークかもしれません。
小テストもここに当てはまります。
つまり
受講生さんが「何かを感じたり、考えたりする」この時間を生み出すためのものです。
・聞く(聴く)-受講生さんが「質問を受けて・ワークをして」感じたり考えたことを【アウトプット】する時間です。
講師が受講生さん一人ずつに質問して対話する。
受講生さん同士がシェアし合い対話する。
というような方法があります。
この対話によって
更に何かに気づいたり、感じたり、知ったり、再確認できる効果を生み出し
学びの定着率がアップするんですね。
また対話ではありませんが、
受講生さんに講座の最後に感想や質問を書いていただくのもここに(アウトプット)当てはまります。
継続講座なら次回に講師が回答すると「対話」になります。
単発でもメールで回答するとういような方法を取ることもできるでしょう。
感想は講師のためのものだと思っている人が多いですが、実は受講者さんにとっても大事なんですね。
脳は「入力(インプット)」よりも「出力(アウトプット)」を重視します。
聞く・読む・暗記するといった行動は「入力(インプット)」です。
話す・問題を解く・練習するといった行動は「出力(アウトプット)」です。
このような意味からも
「質問 ⇒ 聞く」の領域は、受講生さんにとって大切な時間なのです。
その図が下記です。
いかがでしたか?
あなたの講座に当てはめて、話の構成や内容を考えてみてくださいね。
最後に今日の説明を《シンプル》にお伝えすると!
講座には、「動き」が必要ということです。
単調だと飽きるし集中力も下がるので
「話す」⇒「質問する」⇒「聞く」のリズムをつけてメリハリをつけて進行しましょう。
すると受講生さんはあなたの話に引き込まれやすくなりますし、興味深いと感じてもらえるでしょう。
映画や舞台と一緒です!
引き込まれる舞台にはリズムがあり、緊張と緩和が繰り返されています(^^)
受講生さんを引き込む講座にするには
リズムをつけて緊張と緩和を繰り返すことなのです。
それが、受講生さんにとっても学びの促進や定着につながります。
今日はここまでです。
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